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2021.10.29

京都水尾産柚子

Kyoto Mizuo yuzu

国産完熟柚子「京都水尾産柚子」を求めて京都へ!

皆さん、柚子はお好きですか?柚子茶や柚子胡椒、柚子果汁のドリンクに柚子風呂など!その爽やかな香りとまろやかな酸味の果汁は寒い季節のお料理に華を添えてくれます。
セゾンファクトリーでは、秋冬の商品として柚子を使用したジャムやドリンクを販売していますが、今回は、国産柚子の中でも市場にはほとんど出回らない貴重な柚子「京都水尾産柚子」を使用した商品をセゾンファクトリーで開発するために、柚子を栽培している園地がある京都府京都市へ行き、生産者さんにおはなしを伺いました!

1000年の歴史を持つ京都市水尾地域の柚子

柚子を栽培している園地は京都市右京区にある水尾地域にあります。JR京都駅から嵯峨野線で20分ほどの「JR保津峡駅」が最寄り駅です。
JR保津峡駅からさらに車でカーブが連続する山道を10分ほど登ると水尾地域に到着しました。

水尾地域を紹介してくださったのは、「京都水尾農産」の村上和彦さん。水尾地域で長年に渡って柚子を栽培しています。
水尾地域は約1200年前からある集落で、以前は丹波の国と山城の国をつなぐ交通の要所だったと言われています。そのため、最も栄えた頃は約1,000人ほどが住む地域だったそうで、今でも当時使用された旧道が残っています。

水尾地域は、878年に出家した第56代清和天皇(850年~880年)が27歳で譲位され、29歳で仏道修行のために訪れた際に、水尾地域の景観を気に入り、水尾を終焉の地に定めたとも言われています。
また国内の柚子栽培発祥の地で、第95代花園天皇が柚子を栽培するよう命じたとか。
京都水尾産柚子の特徴は何と言っても味と香り。京都盆地特有の寒暖差と水尾地域の寒冷な気候により、香り高く、味が濃く、実が大きくなります。

京都水尾産柚子の園地へ

早速村上さんの園地を見学させてもらいました。農地の面積は約16,000㎡。約1000本ほどの柚子の木があるそうです!
上体を軽く反らさないと、「おっとっと」となりそうなほど急な坂道を下って柚子畑へ降りるとそこには、まだ青や黄色になりかけたこぶし大の柚子が生る木が並んでいました!
収穫するにはまだ早いですが、色づいた柚子を枝から切って見せてくださいました。

皆さん、柚子の木にはこんなに長くて鋭いトゲが生えていることをご存知でしょうか?

刺さると大けがをするため、収穫する際は分厚い手袋とヘルメット、長靴には鉄板を入れて作業を行うそう。
柚子自体も収穫の際に木の重みで揺れて果実がトゲで傷つくことを避けるために下の実から収穫を行います。

柚子の収穫は11月上旬から。完熟した柚子の果実はふっくらとした形になります。
京都水尾農産さんでは、食用に回らない柚子はアロマオイル用で出荷するなど、傷により腐った柚子以外は全て出荷しています。
また、青果だけでなく柚子を使用した加工品も製造しています。果皮から果汁まで全ておいしくいただける柚子ですが、柚子の種もなんとか加工品にしたいと考えている村上さん。ペクチン(天然のゲル化剤)としての用途や、焼酎や清酒に漬け込んで化粧水にするなど、様々なアイディアを考えていらっしゃいました。

セゾンファクトリーでは、京都水尾産柚子のジャムやドレッシングなど、来年秋以降の商品として販売する予定です。
今回ご紹介した柚子の園地はほんの一部。杉林の中を通って別の柚子の園地もみせていただきましたが、普段運動不足なわたしはちょっとした坂を上り下りするだけで息が上がってしまうほど。村上さんはなんと1人~2人ほどですべての柚子の手入れを行っているそう!
京都水尾産柚子は爽やかな香りの中にどこか花のような香りがする上品な柚子です。ジャムやドレッシングなど、どんな商品になって皆さんのお手元に届くのでしょうか?
ぜひ楽しみお待ちくださいね!

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