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2020.06.19

日向夏②

Citrus tamurana

日向夏ジャム、おいしさの秘密

さて、バジルのはなしを1話挟んで日向夏に戻ってきました。

前回の日向夏のはなしでは、日向夏の「わた」がおいしさのキーにポイントになる。
というはなしでしたが、そのほかにもおいしい秘密がもっとあるはず…!

ということで、製造工程をのぞいてみました!

お、日向夏ジャム作っていますね!

「どうもー!サトウTVでーす!」

YouTuber風に説明してくれたのは、 セゾンファクトリーのジャ●おじさんことカズヒコさん。
入社22年目、セゾンファクトリーのジャムを作り続けて この道十数年のベテランスタッフです。
周りの仲間をいつも笑顔にする、セゾンファクトリーのムードメーカーです。

「今日は日向夏ジャムを作りまーす」
ちょうど日向夏の果皮から苦みを抽出する作業を行っていました。

果実を半分にスライスして、果汁を絞りだした果皮(わた付き)を 水と一緒にカッターで細かく刻み、苦みを抽出していきます。

漉し布で軽く漉し、使うのは…果皮 ではなく、水の方!


果皮を軽く絞って出てくる水だけ!
あまり絞り過ぎると雑味が出てしまうから。

この水には、先ほど皮から抽出した苦みが溶け込んでいるそう。

続いて、大きな釜で茹で始めたのは、日向夏の外皮のみのスライス。

これを2回茹でこぼす。

そのあとに果肉を加え、果皮から抽出した苦みが溶け込んだ水を加えます。

こうすることによって、スライスした果皮にわたの苦みがしみこみ、 食べた時に爽やかな苦みが鼻を通っていくのです!

単に苦みを取り除かずにスライスを加えてしまうと、 スライスした外皮の苦みとわたの苦みが重なり、苦さが増幅してしまうため、 わたの苦みだけを残し、外皮の苦みは取り除いてあげているんだそう!

と、作業しているジャ●おじさんからこんな質問が。

「ジャム食べるときに、果肉おっきい方良い?ちっちゃい方良い?」

「そりゃ、おっきい方が嬉しいですよー!」

「んだべ。だから果肉を入れた時には、果肉の加減を見ながら混ぜるんだ。
かき混ぜるんではなくて、混ぜる。」

先ほどスライスのみを茹でている時は、 釜の中でしっかりスライスが泳ぐように混ぜていましたが、 果実をいれたら実が壊れないように優しい混ぜ方に。

素材は毎日状態が変化します。
その変化に気づき、状態の違う素材を均一の味のジャムに仕上げることが 職人の仕事なんだと、教えてもらいました。

「なるほど~。繊細な味にするためにはこれほどの工程をかさねているんですね!」

「すんごいべぇ~。これがこの釜の中のもの語りなんだ。」

日向夏ジャムというもの語りが釜の中で完成し、瓶に充填されてお客様のもとへ!

優しい黄色は日向夏そのものの色。
ギフトの蓋を開ければ、食卓に爽やかな夏がやってきます!
瓶を開けて、ジャムをスプーンですくい、パンの上へ。

日向夏の爽やかな香りではじまる一日を、大切な方へ贈りませんか?

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