
あまおう®いちご②
真っ赤な宝石「あまおう®いちご」②
「あまおう®」へのこだわりについて、
セゾンファクトリーの購買担当にはなしを聞いてみました。
前回のとおり、セゾンファクトリーでは生で食べても、
ジャムとして加工してもおいしい「あまおう®」にこだわって使用していますが、
実は、その「あまおう®」の中でもさらなるこだわりがあるのです…。

セゾンファクトリーでは、約15年前から「あまおう®」の仕入れのために
年に1度園地へ足を運んでいます。
「あまおう®」の産地は福岡県。
セゾンファクトリーの本社がある山形県からはるばるなんと、1,350㎞!
車と飛行機に乗って約6時間、
山形からアジア近隣諸国までの時間と変わらないのでは…くらいの距離。(笑)
なぜわざわざ園地へ行くのかというと、セゾンファクトリーの素材へのこだわりは
とにかく一貫して「最高品質のもの」を求めているから。
生産者や園地を購買担当自らが園地を目で見て、実際に素材を食べて、
生産者と面と向かって話すことで、素材の品質はもちろんのこと、
どんな人がどのような園地で作っているのか、
ということも見ることができるからです。

そんな、セゾンファクトリーの強いこだわりに応えてくださり、
15年間の間もおいしい「あまおう®」を供給していただいている
生産者さんの皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。
福岡県は、温暖な気候から
いちごの生産量全国2位のいちご生産大国です。
セゾンファクトリーが仕入れている「あまおう®」の収穫時期は12月~5月ですが、
その時期の中でも最も状態の良いものを収穫できる時期は1~2月に限られています。
だからセゾンファクトリーが仕入れる生の「あまおう®」は
ベストシーズンの1~2月収穫のみ!
なんと贅沢なことでしょう…。

いちごは、12月~5月のシーズンを通して何回か収穫することができます。
実を結ぶ前に花が咲き、咲いた後に実を結ぶため、
1番目に咲いた花の後に実った実を1番果、
さらに1番果の収穫後、2番目に咲いた花の後の実を2番果…と呼んでいます。
この2番果が一番甘みが強く味が濃くなっておいしいんです!
なぜ2番果がおいしいのでしょうか?
その理由は成長期間にひみつがあります。

2番果が実を結ぶ1月~2月、福岡は厳寒期。
苗に栄養が充分に蓄えられいちごの味もしっかりのってくるようになります。
この頃がベストシーズンで、最もおいしいとされています。
「あまおう®」は、花が咲いてから実が赤くなるまでの期間が長いほど
ゆっくりと生育することができるため、おいしいいちごができるんだそう。

暖かければいい、というわけではないんですね!
「あまおう®」の実が赤くなるまでにかかる期間は平均30日程度ですが、
1年の中でも厳寒期を迎える1月~2月は、赤くなるまでに40日~50日もかかります。
その間実は時間をかけて大きくなり、水分、糖分を豊富に蓄えて
緻密な肉質が形成されていきます。
この他にも日光の量ももちろん重要で、
日光の量が足りなければ赤くなることができない実もあります…。

おいしい「あまおう®」を作ろうとすると
非常にデリケートな栽培が求められるのです。
それを乗り越えた「あまおう®」のみが
宝石のように赤くてつやつやした実になることができます!
そんなこんなで、強くたくましく育ってくれた「あまおう®」が
セゾンファクトリーの工場にやってくるのです!
毎年この時期に加工を行っていますが、実はレシピが絶妙に違うんですよ。
というのも、その年ごとにいちごの状態(肉質や水分量)が違うから。
そのため、セゾンファクトリーの開発室で毎年必ず試作を行って、
工場でテスト生産をし、それをクリアすると本製造に移ります。
これもすべて、最高のおいしさをお届けするため。

さてさて、購買担当がこだわりに、こだわりぬいた、
この赤くて、丸くて、大きくて、おいしい「あまおう®」たち。
どんな工程を経て、美しいあまおう®ジャムに変身を遂げていくのでしょうか??
もちろん製造工程にもこだわっております。
いちご好きなあなた、あと少しお付き合いください…。
「謹製ジャム 春いちごあまおう®」製造工程編へ続く!
Photo:Fooo!min
Text:おらえのばっち子