
日向夏①
日向夏のおいしいところ
今回ご紹介するのは宮崎県産「日向夏」
今夏、日向夏のジャム、ドレッシング、飲む酢の詰合せギフトセットを販売いたします。

優しい自然の黄色が初夏の食卓を爽やかに彩りますね。
日向夏はセゾンファクトリーの購買担当が惚れ込んだ素材で、
日向夏で一つのテーブルシーンを演出するギフトセットを作りたい!
と大切に温めていた素材なんです。
素材を厳選するプロである購買担当を
これほどまでに惚れ込ませたその「日向夏」の魅力とは?
まずは「日向夏」とはどんなフルーツなのか、についてご説明いたします。

読み方は、「ひゅうがなつ」と読みます。
地名によって名前は様々で、「土佐小夏(とさこなつ)」、
「ニューサマーオレンジ」の名称で親しまれているそう。
「日向夏」とは、原産地宮崎県の柑橘で、約100年前からある品種です。
現在の宮崎県宮崎市で偶然発見されました。
味や色はみかんというよりもグレープフルーツに近く、酸味は穏やかで香りも甘みも高く
味の濃さが特徴です。
以前は路地で栽培されていたため、日向夏が店頭に並ぶと、「夏が来た」と言われてきました。
近年はビニールハウス栽培も盛んになり、2月ごろからすでに出回るそうです。
そんな日向夏のおいしさはなんといっても「わた」!

「わた」は通常苦く、食べる際もぽそぽそとした食感で
食べずに取り除いてしまう部分です。
ですが、日向夏のおいしさの一つがそのわたにあるんです!
柑橘の「わた」は、正式名称「アルベド」と言い、日向夏の青果を食べる際は、
あえてこの「アルベド」を残して表面の皮をむきます。
まるで、りんごのように…
えー!
柑橘のわたを食べるなんて…!と思うかもしれませんが、
だまされたと思って食べてみてください。
お願いします。
サクッでもなく、ふわっでもない、不思議な食感の後に果実の柔らかい酸味と
ジューシーな果汁が溢れて、わたと果実が口の中で出会った瞬間、
果実の甘味と酸味に少し苦みが加わって味に奥行きが出るんですよ。
苦みと言っても、レモンのようなはっきりした苦みというよりは
鼻から抜ける香りの中にほのかに苦みを感じるほどです。
わたは食べた後も口に残るイメージがありますが、
日向夏のわたは果実と一体となり、
いつの間に口の中で溶けたかのようになくなっていました。
果実のみで食べた場合と、わたも一緒に食べた場合では
味の奥行に大きく違いがあります。
ジャムやドレッシングを作る際は、このわたの苦みが味の重要なポイントとなるんです。
さて、果実だけでなくわたにもおいしさが詰まった魅力的な柑橘「日向夏」
どのような工程を経てジャムやドレッシングに変身するのでしょうか?
また、そのおいしさを引き出すためのこだわりとは?
次回はセゾンファクトリー本社工場での
ジャム・ドレッシングの製造工程を見ていきましょう!